昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。米国の早期利下げ観測が後退する中でリスク回避的な動きが展開され、ダウが一時200ドル超の下落となる場面もありましたが、売り一巡後は買い戻し優勢の流れとなり、プラス圏に浮上しての引けました。結局ダウは15ドル高の39127ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。米国の早期利下げ観測が後退する中で債券に対する売りの流れが強まりました。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となり、上値を拡大しました。政府・日銀の介入の原資として米国債を売却するのではないかといった思惑も債券売りの流れを強めました。米10年債利回りは4.32%台後半、30年債利回りは4.46%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りが堅調地合いとなったことなどを背景に、ドルに対する買いが強まる流れとなっています。米国の早期利下げ観測が後退する中でドルが買われやすい地合いとなっています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移となっています。日米の金利差を受けてドル/円が上昇基調を強めており、クロス円もつれ高となっています。円の先安観が強まる中でドル/円は160円台後半まで上昇する流れとなっています。介入に対する警戒感も強まっているものの、円に対する買い戻しの動きは限定的なものとなっています。現状ドル/円は160円台後半、ユーロ/円は171円台半ばから後半、ポンド/円は202円台後半、豪ドル/円は106円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入ったものの下値が堅く、バンドの中心線に届かずに再度上値を拡大する展開となっています。バンドの上限を目指す動きであり、上限までは到達する可能性が高いのではないかとみています。ポイントとしてはバンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなるのか、上限で抑えられるかといったところでしょう。
現状バンドの上下限中心線が上昇する流れとなっています。トレンドそのものは上向きであり、底堅い動きが意識されやすい形となっています。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの上限まで上昇した後は抑えられる展開となるのではないでしょうか。ただ、買い優勢の流れは維持されそうで、下値は堅そうです。