昨日のNY株式市場は大幅下落となって引けました。朝方は早期利下げ観測などを背景に177ドル高水準まで上昇する場面もありましたが、買い一巡後は調整売り圧力が強まり下値を拡大する展開となりました。ダウは一時600ドル安となり、引けにかけて小幅に持ち直したものの533ドル安の40665ドルでの引けとなりました。また、NASDAQなども下落しての引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。米フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが市場予想を上回ったことで早期利下げ観測に修正の動きが意識され、債券に対する売り圧力が強まりました。ただ、米株が大きく下落する中で利回りはマイナス圏に転じる場面もありました。米10年債利回りは4.20%台前半、30年債利回りは4.42%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りが上昇する中でドルに対する買い戻しの動きが強まりました。ここまでの下落に対する修正の動きが展開され、ドルインデックスは104を回復する動きが展開されています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.29ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は売り優勢の流れとなっています。ドルインデックスの上昇などを眺めてドル/円が1円超の大幅持ち直しとなっており、クロス円も堅調地合いとなっています。円は主要通貨に対して売られており、直近の円高に対する修正の動きが展開されています。現状ドル/円は157円台前半から半ば、ユーロ/円は171円台半ば、ポンド/円は203円台半ばから後半、豪ドル/円は105円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなっていましたが、目先は上昇一服から横ばいでの推移となっています。下値の堅い動きが展開されており、ここから再度上昇基調を強めてバンドの上限まで上昇するか、バンドの中心線まで調整の動きを強めるかに注目です。
現状バンドの上下限中心線が上昇しての動きとなっています。トレンドそのものが上向きで、一時的に調整の動きが入る可能性はありますが、押し目買い優勢の流れとなっています。バンドの中心線まで下落する可能性はあるものの、目先は横ばいで下値の堅さが意識されており、形としてはバンドの上限まで上昇する可能性が高いのではないかとみています。大陽線を作っての上昇となる可能性もあるため、注意が必要でしょう。