先週末のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。米CPIが市場予想を下回ったことを受けての米株の上昇基調が継続する展開する流れとなりました。ダウは一時500ドル超の上昇となるなど上値を拡大しましたが、買いの流れが一巡すると調整の動きが強まり上げ幅を縮小し、247ドル高の40000ドルで引けました。NASDAQもプラス圏での引けとなりました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。米国の早期利下げ観測が強まる中で債券に対する買いの動きが維持され、短期債利回りを中心に上値を抑えられる展開となりました。米10年債利回りは4.18%台前半、30年債利回りは4.39%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが続落して引けました。インフレに対する警戒感が後退する中で米国債利回りが低下しており、ドルの上値を抑える展開となりました。米国の早期利下げ観測が高まる中でドルの先安観から下げ幅を拡大する展開となっています。ユーロ/ドルは1.09ドル台を回復して1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.29ドル台後半でそれぞれ引けました。
円は買い戻しの動きが継続しました。ドルインデックスの下落を受けてドル/円が1円超の下落となるなど下げ幅を拡大しました。クロス円もつれ安となり、円は主要通貨に対して買われる流れとなりました。また、政府日銀の介入が指摘されており、相場は荒っぽい動きが展開されました。ドル/円は157円台後半、ユーロ/円は172円台前半、ポンド/円は205円台前半、豪ドル/円は107円台前半でそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなりましたが、そこから調整の動きが意識されています。ただ、上値の重さが意識される中でほぼ横ばいでの動きが展開されました。目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、ここで抑えられるかブレイクして上昇するかに注目です。目先は上値の重さが意識されており、中心線で抑えられてバンドの下限を目指しての動きとなるのではないかとみています。
現状バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向を強めていますが、まだ縮小の余地が大きいのでバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところでしょう。そもそもバンドの中心線を意識しての動きであり、しばらくは大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。