昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。欧州の政局不安が後退したことで欧州株が買い戻される展開となり、米株も堅調地合いとなっています。ただ、米国債利回りの上昇などが重しとなり上値は抑えられ、ダウは50ドル高の39169ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。ISM製造業景況指数が予想を下回ったことで早期利下げ観測が強まる一方、欧州の政局不安が後退したことで欧州債利回りが上昇する展開となっており、米国債にも売り圧力が強まる展開となりました。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となり、米10年債利回りは4.46%台後半、30年債利回りは4.63%台前半から半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。調整によるドル売りが散見されるものの、米国債利回りの上昇や、早期利下げに対する懐疑的な見方が維持されており、ドルに対する積極的な売りとはなりませんでした。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いとなっています。円に対する売りの流れが継続しており、ドル/円は再度161円台を回復して上値を拡大する展開となっています。介入に対する警戒感は根強いものの、実際に介入があるかは不透明であり、日米の金利差が継続する中で、円に対する売りの流れが強まる局面となっています。現状ドル/円は161円台半ば、ユーロ/円は173円台半ば、ポンド/円は204円台前半、豪ドル/円は107円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されており、バンドの中心線まで下落しています。ここで支えられるかどうかに注目です。流れとしては支えられる可能性が高く、そこから再度バンドの上限まで上昇する可能性が高そうです。
現状バンドの上限が下落、下限が上昇する動きとなっています。バンド幅が縮小傾向となって市場には徐々にエネルギーが蓄積される流れとなっています。ただ、まだ縮小の余地があり、大きな動きにはなりにくいところではないかとみています。バンドの中心線と上限に挟まれたレンジを動くのではないかとみています。