昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。ポジション調整の動きにより、買い優勢の展開となりました。また、米国の企業決算が本格化することもあり、その期待感が株価の下値を支えました。ただ、米経済の先行きに対する警戒感も依然として根強く、ダウは一時マイナス圏に沈む場面もありました。結局ダウは127ドル高の40415ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。ポジション調整の動きの中で債券に対する売りが強まる展開となっています。特段大きな動きにはなりませんでしたが、米国の早期利下げ観測が高まる中で利回りは上値を抑えられていましたが、それに対する修正の動きが展開され、債券売りが強まりました。米10年債利回りは4.25%台前半、30年債利回りは4.47%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。米国債利回りは上昇しての引けとなりましたが、ドルは早期利下げ観測が高まる中で上値を抑えられています。ただ、手掛かり材料に欠ける中で方向感の見えにくい流れとなっており、ドルインデックスは小動きとなっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.29ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は全体的には買われやすい地合いとなりました。欧米株はしっかりとした動きとなりましたが、円に対する買いの動きが継続しており、円は全般的に買われやすい地合いとなっています。バイデン大統領が次期大統領選挙から撤退すると表明しましたが、為替相場には大きな影響を与えませんでした。クロス円もドル/円の上値の重い展開を眺めて軟調地合いとなって推移しています。現状ドル/円は156円台後半、ユーロ/円は170円台後半、ポンド/円は202円台後半、豪ドル/円は104円勢前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下落し、目先はバンドの中心線に到達する動きとなっています。じり安基調が継続して上値の重さが意識されています。ただ、バンドの中心線で支えられる可能性もあるため、ここからの動きには注意が必要です。
現状バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向で市場にはエネルギーが蓄積されてきています。動き出したら大きくなる可能性がありそうで、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、ここからの方向感に注目です。流れとしてはバンドの中心線で支えられて再度バンド上限まで上昇するのではないかとみています。