先週末のNY株式市場は小幅まちまちでの引けとなりました。週末ということもあり、手掛かり材料難から方向感の見えにくい流れとなりました。ダウは一時100ドル超の上昇となる場面もありましたが上値は重く、買い一巡後は下落して前営業日終値を挟んでの動きとなりました。ダウは15ドル高の39150ドルでの引けました。
米国債市場は利回りが小幅に下落しての引けとなりました。米国のサービス業PMIなどが予想を上回ったことで上昇する場面もありましたが、週末ということもあってポジション調整の動きが展開され上値を抑えられ、マイナス圏に転じました。ただ、積極的に債券を買う動きにもならず、前営業日終値を挟んでの動きが展開されました。米10年債利回りは4.25%台半ば、30年債利回りは4.39%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての引けとなりました。米国債利回りの方向感が見えにくい中で、積極的に動きにくい流れとなりましたが、欧州の政局不安や米財務省が外国為替政策報告書で日本を監視リストに追加したと発表したことなどを受けてドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。結局ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.26ドル台半ばでそれぞれ引けました。
円は軟調地合いで引けました。米国の経済指標の堅調や米財務省が外国為替政策報告書で日本を監視リストに追加したと発表したことを受けて為替介入が困難になったとの見方が広がったことで円に対する売り圧力が強まる展開となりました。ドル/円は159円台後半まで上昇、政府・日銀が為替介入を行ったとみられる4月29日以来の水準まで上昇しました。結局ドル/円は159円台後半、ユーロ/円は170円台半ばから後半、ポンド/円は202円台前半、豪ドル/円は106円台前半でそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなったものの、調整の動きが展開されました。しかし、下値が堅く横ばいでの推移となり、そこから再度上値を拡大する展開となっています。バンドの上限を目指す動きのため、上限まで上昇する可能性が高そうです。
現状バンドの上下限中心線が上昇する展開となっています。トレンドそのものが上向きで、買い優勢の流れとなっています。バンドの上限まで上昇する可能性は高そうですが、上限では抑えられるのではないかとみています。とはいえ、仮に下落しても一時的であり、押し目買い優勢の流れとなるのではないかとみています。上値を拡大しやすい形であり、安易な戻り売りはリスクがありそうです。