昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。FOMCやCPIの発表を控えてポジション調整の動きが強まり、ダウは一時400ドルを超える下げ幅となりました。しかし、売り一巡後は米国債利回りの低下やアップルの大幅上昇などを背景に下げ幅を縮小しました。一方、NASDAQやS&P500はプラス圏での引けとなり、史上最高値を更新しました。結局ダウは120ドル安の38747ドルで引けました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。FOMCを控えて調整の動きが強まり、債券に対する買い戻しの動きが展開されました。米10年債入札が堅調となったことも債券に対する買い意欲を強める流れとなり、利回りは下げ幅を拡大しました。米10年債利回りは4.40%台半ば、30年債利回りは4.53%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りは大きく低下する流れとなりましたが、ユーロに対する売りの流れが継続しており、ドルの下値を支えました。ただ、FOMCを控えていることもあって様子見ムードが強まっており、大きな動きにはなりませんでした。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ユーロに対する売りが強まる中でユーロ/円が下落する一方、ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円は底堅い動きが維持されています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、FOMCを控えていることもあり様子見ムードが強まる局面だと言えます。現状ドル/円は157円台前半、ユーロ/円は168円台半ばから後半、ポンド/円は200円台前半、豪ドル/円は103円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入りバンドの下限を目指す形となりました。しかし、下限には届かずに持ち直しており、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。ただ、中心線で抑えられる動きが見られており、このまま下落基調を強まるのか、再度上昇してバンドの中心線をブレイクしてバンドの上限まで上昇するのかに注目です。
現状バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい形となっています。目先はバンドの中心線が意識されていますが、ここで抑えられて再度バンドの下限を目指す動きとなる可能性は十分にありそうです。ただ、基本的にはレンジ圏での動きであり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。しばらくは様子見ムードから方向感の見えにくい流れとなるのではないかとみています。