昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。米国の早期利下げ観測が後退する中でリスク回避的な動きが強まり、ダウが続落しての引けとなりました。米長期債利回りが上昇したことも株価の割高感を強める流れとなりました。ダウは411ドル安の38441ドルで引けました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りが小幅に下落する一方、長期債利回りが大きく上昇する展開となっています。米国の早期利下げ観測が後退する中で長期債に対する売り圧力が強まる流れとなりました。ただ、ポジション調整の動きから2年債利回りなどはマイナス圏での引けとなりました。米10年債利回りは4.61%台前半、30年債利回りは4.73%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが続伸しての推移となっています。米国債利回りの上昇などを眺めてドルに対する買い意欲が強まっています。米国の早期利下げ観測が後退する中、ドルの先高観が高まる流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が上昇したものの、米株の軟調地合いを受けて円に対する買い意欲が強まり、クロス円が全体的に軟調地合いとなっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードとなりました。現状ドル/円は157円台半ば、ユーロ/円は170円台前半、ポンド/円は200円台前半、豪ドル/円は104円台前半で推移しています。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドブレイクし、そのままバンドウォークとなりましたが、目先は上昇一服から横ばいでの動きとなっています。調整の動きが意識される中で下値の堅さから下げ渋る展開となっており、再度バンドの上限まで上昇する可能性が高そうです。
現状バンドの上下限中心線が上昇しての動きです。トレンドそのものが上向きであり、下値の堅さが意識される局面です。バンドの中心線までは下げ余地がありそうですが、押し目買い優勢の流れであり、再度バンドの上限まで上昇する可能性はありそうです。