昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。米国の早期利下げ観測が後退する中でリスク回避的な動きが強まり、ダウが下げ幅を拡大しました。しかし、エヌビディアが大幅上昇となったことでNASDAQはプラス圏を維持しての引けとなりました。結局ダウは216ドル安の38852ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。米国の消費者信頼感指数が予想を上回ったことや2年債・5年債入札が不調となったことで債券に対する売り圧力が強まる流れとなりました。米10年債利回りは4.55%、30年債利回りは4.66%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅上昇
為替相場はドルインデックスが小幅に上昇しての推移となっています。米国債利回りの上昇などを背景に買い戻される動きとなっています。ただ、欧州債利回りの上昇などを背景にユーロ/ドルが下げ渋る流れとなっており、ドルインデックスも上値の重い展開となりました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は全体的に軟調地合いとなって推移しています。米国債利回りの上昇などを眺めてドル/円が底堅い動きとなって157円台を回復しており、クロス円も全体的にプラス圏での推移となっています。円は主要通貨に対して売られやすい地合いが継続していますが、ここまでの円売りに対する調整の動きも意識されており、積極的に上値を拡大する展開とはなっていません。現状ドル/円は157円台前半、ユーロ/円は170円台半ば、ポンド/円は200円台半ば、豪ドル/円は104円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限からの持ち直し基調が継続し、バンドの上限まで上昇する動きとなりました。目先はそこから調整の動きが意識されているものの、下値の堅さが意識されており、じり高基調となっています。調整の動きが入りやすい形で底堅い動きが意識されており、再度バンドの上限まで上昇する可能性もあるでしょう。
現状バンドの上下限中心線が上昇しての動きです。トレンドそのものが上向きとなっています。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、一時的には調整の動きが強まる可能性は十分にあるでしょう。目先は下値が堅く下げ渋っていますが、押し目買い優勢の流れは維持されそうです。