昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。日中は前営業日終値を挟んでの小動きとなりましたが、米国債利回りの低下などを眺めて買い戻しの動きが強まり、プラス圏での引けとなりました。ただ、手掛かり材料難から様子見ムードとなりました。また、NASDAQもプラス圏での引けとなり、史上最高値を更新しました。ダウは66ドル高の39872ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。ウォーラーFRB理事が利上げに対して否定的な見方を示したことなどを受けて債券に対する買い戻しの動きが強まる流れとなりました。また、FOMC議事録公表を控えてポジション調整の動きが強まりました。米10年債利回りは4.41%台前半、30年債利回りは4.54%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅上昇
為替相場はドルインデックス小幅に上昇しての推移となっています。欧州の利下げ観測が高まる一方、米国の金融当局関係者の利下げに対する慎重な見方が示される中、ドルに対する買い意欲が強まりました。ただ、ウォーラーFRB理事の発言などを受けて積極的にドルを買い進む展開にはならず、小動きとなっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちでの推移となっています。方向感の見えにくい流れとなっており、様子見ムードが強まる展開となっています。介入に対する警戒感が後退する中で円に対する売り圧力は根強いものの、ここまでの円売りに対する調整の動きが強まる流れとなりました。クロス円も全体的に小動きとなっています。現状ドル/円は156円台前半、ユーロ/円は169円台半ば、ポンド/円は198円台半ば、豪ドル/円は104円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きとなっています。狭いレンジでの動きで、方向感の見えにくい流れとなっています。しばらくはバンドの中心線を意識しての動きが継続する可能性が高そうで、まずは方向感を見極めてからの対応となりそうです。
現状バンドの上下限中心線が横ばいとなっています。バンド幅は比較的狭いものの、縮小の余地も残っている状況と言えそうです。バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動く可能性が高く、しばらくは方向感の見えにくい流れが継続するのではないかとみています。