昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。買いの流れが継続してダウは上値を拡大する展開となっています。米国の早期利下げ観測が高まる中でリスク志向の動きが継続しており、ダウは日中高値圏での引けとなりました。また、NASDAQなども買い戻しの動きが展開されてプラス圏での引けとなっています。結局ダウは331ドル高の39387ドルで引けました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。米国の早期利下げ観測が高まる中で債券に対する買い戻しの動きが強まる流れとなっています。ただ、欧州債利回りが上昇しての引けとなっており、米国債利回りも積極的に下値を拡大するといった動きにはなりませんでした。米10年債利回りは4.45ドル台半ばから後半、30年債利回りは4.61%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは軟調
為替相場はドルインデックスが軟調地合いとなって推移しています。米国債利回りの低下などを背景に、ドルに対する売りの流れが強まる展開となっています。ドルは主要通貨に対して売られやすい地合いとなっており、下値を拡大する流れとなっています。現状の水準はユーロ/ドルは1.07ドル台後半、ポンド/ドルは1.25ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は全体的には軟調地合いとなっています。ドルインデックスの下落を眺めてドル/円はほぼ変わらずでの推移となっていますが、クロス円は全般的に上昇しての動きとなっています。米株の上昇などを眺めてリスク志向の動きが展開され、円に対する売り圧力が強まりました。現状ドル/円は155円台半ば、ユーロ/円は167円台半ば、ポンド/円は194円台半ばから後半、豪ドル/円は102円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動いており、上値の重さ差が意識される展開となっています。ただ、目先は持ち直し基調からバンドの中心線を目指す動きとなっており、底堅い動きが展開されます。このまま上昇基調を維持してバンドの中心線をブレイクするかどうかに注目です。
現状バンドの上限が下落、下限がじり高となっています。バンド幅は縮小傾向で、市場には徐々にエネルギーが蓄積される流れとなっています。まだ縮小の余地はありそうで、さらにバンドの中心線を意識しての動きとなっていることから、すぐに大きな動きとなる可能性は低そうですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要といったところでしょう。ただ、バンドの中心線で抑えられた場合は下値を拡大する可能性が高まりそうです。