昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。先週末の米雇用統計を受けて早期利下げ観測が意識される中でリスク志向の動きが継続する展開となりました。ハマスがイスラエルとの休戦案を受け入れるとの一部報道を受け、中東の地政学的リスクがやや緩和されたことも好感されました。ただ、イスラエル首相府はハマス案は停戦要求満たすにはほど遠いとの声明を出しており、先行きに対する不透明感は根強い状況の中、ダウは176ドル高の38852ドルでの引け。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りが下値の堅い動きとなる一方、長期債利回りが低下しての推移となりました。ポジション調整の動きが進む一方で、早期利下げ観測が高まっており、長期債に対する買いの流れが強まりました。米10年債利回りは4.48%台半ばから後半、30年債利回りは4.63%台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは堅調
為替相場はドルインデックスが堅調地合いでの推移となっています。米国の早期利下げ観測がドルの上値を抑える一方、押し目買いに支えられて持ち直し、プラス圏での推移となっています。特に急激に下落したドル/円の堅調に支えられる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.25ドル台半ばでそれぞれ推移してます。
円は軟調地合いとなっています。ここまでの急激な買い戻しの動きが一服し、円売りの流れが強まっています。円は主要通貨に対して売られる展開となっており、ユーロ/円やポンド/円は1円超の上昇となって推移しています。現状ドル/円は153円台後半、ユーロ/円は165円台半ばから後半、ポンド/円は193円台前半から半ば、豪ドル/円は101円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いています。目先はじり安基調でバンドの中心線を意識しての動きとなっています。大きな動きにはなっておらず、しばらくはバンドの中心線を挟んでの動きが展開される可能性が高そうです。
現状バンドの上下限中心線が横ばいとなっています。バンド幅は狭く市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性はありそうですが、ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めての対応となりそうです。