昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。前日のFOMCやパウエルFRB議長の発言がそこまでタカ派的ではないとの思惑が広がっており、リスク志向の動きが継続されました。米国債利回りの低下も株価の下値を支えました。ダウは322ドル高の38225ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。米国の新規失業保険申請件数が市場予想よりも強い内容となったことなどを背景に、米国の早期利下げ観測が意識されて債券に対する買い優勢の流れとなっており、短期債利回りを中心に下げ幅を拡大しました。米10年債利回りは4.58%台前半、30年債利回りは4.72%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りの低下などを背景に、ドルに対する売り圧力が強まる展開となりました。米国の金融政策に対する思惑から債券利回りが低下しており、ドルの上値を抑えました。ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.25%台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は買い戻し優勢の流れが継続しています。ドルインデックスの下落を背景に、ドル/円は154円を割り込んでの推移となっています。介入に対する警戒感が強まっており、円に対して買われやすい地合いとなりました。クロス円も軟調地合いとなっており、下値を拡大しています。現状ドル/円は153円台半ばから後半、ユーロ/円は164円台後半、ポンド/円は192円台半ば、豪ドル/円は100円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きで下値を拡大しましたが、目先は持ち直し基調となっており、バンドの中心線を目指しての動きとなっています。バンドの中心線までは持ち直す可能性が高そうですが、そこをブレイクしてバンドの上限まで上昇できるかは不透明なところであり、再度バンドの下限を目指す可能性もあるでしょう。
現状バンドの上限が下落、下限がじり高に転じる動きとなっています。バンド幅は縮小傾向ですが、まだ縮小の余地がありそうで、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところでしょう。バンドの中心線を挟んでの小動きとなる可能性もありそうですが、上値は重そうです。