昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。朝方はFOMCを控えて様子見ムードが強まる流れとなり、その後FOMCやパウエルFRB議長の発言などを受けて上値を拡大する展開となりました。FOMCは現状維持となりましたが、バランスシート・ランオフ減速開始との声明が発表されたことに加え、パウエルFRB議長が次の行動が利上げになる可能性は低いなどを発言したことで市場には過度な警戒感が後退する展開となりました。ダウは一時533ドル高まで上昇しましたが、引けにかけて修正の動きが強まり、87ドル高の37903ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが下落しての引けとなりました。FOMCやパウエルFRB議長の発言がそこまでタカ派的なものではないとの見方が強まり、債券に対する買い戻しの動きが強まる流れとなりました。短期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開となりました。米10年債利回りは4.62%台後半、30年債利回りは4.74%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りの低下などを背景に、ドルに対する売り圧力が強まる展開となりました。FOMCやパウエルFRB議長の発言が思ったほどタカ派的なものではないとの思惑から米国債利回りが低下しており、ドルの上値を抑える流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは.25ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は大きく買い戻されての推移となっています。米国債利回りが短期債利回りを中心に低下したことなどを受けてドル/円が下げ幅を拡大しています。介入に対する警戒感が強まったことでドル/円を中心にクロス円も下げ幅を拡大する展開となっています。円は主要通貨に対して買い戻される流れとなりました。一時ドル/円は153円台前半まで押し込まれる展開となっています。現状ドル/円は154円台後半、ユーロ/円は165円台後半、ポンド/円は193円台後半、豪ドル/円は100円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 下値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなっています。バンドの中心線を意識しての動きから急落しており、下値を拡大しています。ただ、目先はやや乖離が大きくなったことで修正の動きも入っており、このまま持ち直し基調を継続する可能性もあるでしょう。
現状バンドの上限が上昇、下限が下落となっています。かなり勢いが強く、バンド幅の拡大基調を伴いながらのバンドウォークとなっています。このままバンドウォークを継続する可能性は十分にありそうで、乖離が多くなったことに伴う修正が入る可能性はありそうですが、戻りは一時的でバンドウォークは継続するといった展開も十分に考えられるでしょう。