昨日のNY株式市場は大幅下落となって引けました。米国の消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことやインフレに対する警戒感が強まる中でリスク回避的な動きが強まる展開となりました。米国債利回りの上昇も相対的な割高感が意識されたことも売り圧力を強める結果となりました。ダウは570ドル安の37815ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。インフレに対する警戒感が強まる中で債券に対する売りが意識される展開となりました。FOMCや米雇用統計を控えてポジション調整の動きとなり、利回りは上値を拡大しました。米10年債利回りは4.67%台後半、30年債利回りは4.78%台前半から半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。米国の雇用コスト指数が市場予想を上回ったことなどが警戒され、早期利下げ観測が後退する中でドルは上値を拡大しています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドル/円は買い戻しの動きが継続しており、上値を拡大する展開となりました。クロス円も全体的には底堅い動きが展開されていますが、オセアニア通貨に対する売りの流れが強まる中で、豪ドル/円などは上値を抑えられています。介入に対する警戒感は根強いものの、円に対する売り圧力がくすぶっており、ドル/円、クロス円ともに下値の堅い動きとなっています。現状ドル/円は157円台半ばから後半、ユーロ/円は168円台前半、ポンド/円は197円台前半、豪ドル/円は102円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先は堅調地合いを継続しています。大きな動きにはなっていませんが、じり高基調が継続しています。バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、堅調地合いが継続しやすい形ではあります。ただ、バンドの上限には届かなくなってきており、上値を積極的に追うことが出来るかは不透明なところです。
現状バンドの上限はじり安、下限は上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向になっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積される流れとなっています。ただ、まだ縮小の余地はあるので、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところでしょう。しばらくはバンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動く可能性が高いのではないかとみています。