昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。中国が運転支援機能を暫定承認したことでテスラが大幅上昇となっており、市場全体でリスク志向の動きが強まりました。また、米国債利回りの低下なども好感される展開となりました。結局ダウは146ドル高の38386ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。米FOMCや雇用統計を控えていることもあり、ポジション調整の動きが強まり債券に対する買い戻しの動きが強まりました。長期債利回りがやや下げ幅を拡大する流れとなって引けています。米10年債利回りは4.61%台前半から半ば、30年債利回りは4.73%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りの低下などを眺めてドルの上値が抑えられる展開となっています。また、覆面介入が指摘されている中で円が買われており、ドルの上値を抑える展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.25ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は大幅買い戻しとなっています。日銀の覆面介入が実施されたとの報道もあり、一時ドル/円が160円から154円台半ばまで下落する展開となりました。売り一巡後は持ち直す動きとなっていますが、さらなる介入に対する警戒感も根強く、上値の重い展開となっています。一方、クロス円も介入による円買いの流れが強まり、上値の重い展開となっています。現状ドル/円は156円台前半、ユーロ/円は167円台半ば、ポンド/円は196円台前半から半ば、豪ドル/円は102円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの下限を意識しての動きから持ち直し、中心線を挟んでの動きとなっています。上値の重さが意識されており、再度バンドの下限まで下落するかどうかに注目です。目先は中心線で抑えられる形となっており、下落基調を強める可能性もあるでしょう。
現状バンドの上限は横ばい、下限は上昇といった動きとなっています。バンド幅は緩やかに縮小しており、市場には徐々にエネルギーが蓄積される流れとなっています。ただ、まだ縮小の余地は大きく、大きな動きにはなりにくいところではないかとみています。バンドの中心線と下限で挟まれたレンジとなるのではないかとみていますが、方向感の見えいく位展開となるのではないでしょうか。