先週末のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。アルファベットなどの好決算や米国債利回りの低下などを受けてハイテク銘柄を中心に買い意欲が強まり、NASDAQが上げ幅を拡大しました。ダウもしっかりとした動きとなり、3営業日ぶりに上昇した。ダウは153ドル高の38239ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。米PCEは市場予想を上回り、インフレに対する警戒感が強まったものの、直近の指標を受けてインフレに対する警戒感が意識されていたことでサプライズにはなりにくく、ポジション調整の動きから債券に対する買い戻しの動きが強まりました。米10年債利回りは4.66%台前半から半ば、30年債利回りは4.77%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての引けとなりました。米国債利回りは低下しましたが、インフレに対する警戒感は根強く、ドルに対する買い意欲が強まりました。ECBの利下げ観測が意識されており、ユーロ/ドルが下落したことなどもドルの下値を支えました。ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.24ドル台後半でそれぞれ引けました。
円は大幅下落となって引けました。日銀の金融政策決定会合で緩和的な政策を維持するとの方針を確認し、円売りの流れが強まる展開となりました。さらに植田日銀総裁の発言を受けて円売りの流れが加速しました。ドル/円は2円超の上昇となって158円を突破しての動きとなり、クロス円も全般的に大幅上昇となりました。また、ポンド/円は3円超の上昇となりました。結局ドル/円は158円台前半から半ば、ユーロ/円は169円台前半から半ば、ポンド/円は197円台半ばから後半、豪ドル/円は103円台半ばでそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 上昇基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限から調整の動きが強まりましたが、下値の堅さが意識されてそのまま買い意欲が高まり、再度バンドの上限まで上昇する展開となっています。このまま上昇基調を強めてバンドウォークとなるかどうかに注目です。ただ、バンド幅はかなり広い状況であり、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところではないかとみています。
現状バンドの上下限中心線が上昇する流れとなっています。トレンドそのものは上向きであり、買い優勢の流れということが出来そうです。ただ、目先はバンドの上限を意識しての動きであり、一時的には調整の動きが入るのではないかとみています。バンドの中心線まで下落する可能性はありますが、かなり遠い水準であるだけにそこまで下落せずに押し目買いに支えられるのではないかとみています。