昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。米国のGDP発表を控えて様子見ムードが強まる展開となり、全体的に小動きとなりました。米長期金利の上昇が上値を抑える一方、中東の地政学的リスクがやや緩和されたことでリスク回避的な動きが巻き戻される展開となっています。前営業日終値を挟んでの動きで、ダウは小幅に下落しました。結局ダウは42ドル安の38460ドルで引けています。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。長期債利回りが米国の早期利下げ観測が後退する中で上昇する一方、2年債利回りなどは小幅に下落する流れとなっています。全体的にはインフレに対する警戒感からやや債券に対する売りが強まりました。米10年債利回りは4.64%台前半、30年債利回りは4.77%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米長期債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ただ、米GDPの発表を控えていることもあって大きな動きにはなっておらず、全体的には様子見ムードとなりました。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.24ドル台半ばでそれぞれ推移しています。。
円は軟調地合いとなっています。ドルインデックスの上昇などを背景にドル/円が上値を拡大しており、一時155.30円台をつけて34年ぶりの高値を更新する展開となっています。クロス円もしっかりとした動きとなっており、円は主要通貨に対して売られやすい地合いとなっています。米株の下値の堅い動きや、米国や欧州での早期利下げ観測が後退する中で円売りの流れが継続する展開となっています。現状ドル/円は155円台前半、ユーロ/円は166円台前半、ポンド/円は193円台半ば、豪ドル/円は100円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 目先は上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っており、上値を抑えられています。ただ、上昇基調が意識されており、一時的な調整の動きといった状況となっています。バンドの中心線を目指す動きとなっていますが、中心線では支えられる可能性が高いのではないでしょうか。
現状バンドの上下限中心線が上昇する流れとなっています。トレンドそのものが上向きで、買い優勢の流れとなっています。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、目先は下落しています。このままバンドの中心線を目指す動きとなりそうですが、下値は堅そうで、バンドの中心線では支えられて持ち直すのではないかとみています。