昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。朝方は買いの流れが継続して100ドル超の上昇となりましたが、買い一巡後はポジション調整の動きにより売り圧力が強まり、マイナス圏に転じての引けとなりました。ダウは62ドル安の39069ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米国の早期利下げ観測が後退する中で債券に対する売りの流れが継続する展開となっています。ただ、米株の軟調地合いを受けて米国債利回りも上値を抑えられる展開となっています。全体的にはしっかりとした動きながら、伸びを欠く展開となっています。現状米10年債利回りは4.27%台後半、30年債利回りは4.39%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは小幅下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。米国債利回りはプラス圏での推移となっていますが、欧州債利回りが上値を拡大したことでユーロに対する買いが強まっており、反射的にドルの上値が抑えられる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちでの引けとなりました。ドル/円は米国債利回りの上昇などを眺めて日米金利差縮小に対する思惑が後退していることから堅調地合いとなりました。ただ、オセアニア通貨に対する調整売りが展開されています。全体的にはやや円安基調となっていますが、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。現状ドル/円は150円台半ばから後半、ユーロ/円は163円台半ば、ポンド/円は191円台前半、豪ドル/円は98円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識され、目先は売り圧力が強まりバンドの中心線をブレイクする展開となっています。ここからさらに下落してバンドの下限まで下落するかどうかに注目です。バンドの中心線をブレイクして下値を拡大する流れであり、バンドの下限まで下落する可能性も十分にありそうです。
目先はバンドの上限が下落基調、下限が上昇基調となっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積される局面です。ただ、まだ縮小の余地は大きく、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところでしょう。レンジ圏での動きが意識されやすいところで、バンドの下限まで下落してそこで支えられるといった動きになるのではないでしょうか。