EA-BANK モーニングレポート
米株が上昇基調継続(2.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。直近の傾向として、引けにかけて上げ幅を拡大する展開になることが多く、昨日の動きも朝方はダウが150ドル安水準に沈み、日中は前営業日比変わらずの水準を意識した狭いレンジでの動きとなっていましたが、引けにかけて急激に上値を拡大し、一時300ドル高となる展開となっています。終値も270ドル高となるなど高値圏で引けています。米企業決算や経済指標の堅調などへの期待感が高まる局面であり、リスク志向の動きが強まっています。
米国債市場ではまちまちでの推移となっています。2年債利回りなどがやや上値の重い展開となる一方、10年債など長期債利回りがプラス圏での推移となっています。米株の上昇を背景に債券に対する買いが意識される一方、米国の金融政策において、急激な利上げに対する修正の動きが意識されて短期債を中心に債券に対する買い戻しの動きが意識されています。現状米10年債利回りは1.79%台、30年債利回りは2.11%台での推移となっています。
為替相場 – ドルインデックスが軟調地合い
為替相場では、ドルインデックスが下落。欧州や英国の金融政策に対するタカ派的な思惑が意識され、ユーロやポンドなどに対する買いの流れから、ドル売り圧力が高まっています。米国の金融政策に対するタカ派的な見方の修正などもドルの上値を抑える要因となっています。ユーロ/ドルは1.12ドル台中盤から後半での推移となっており、ポンド/ドルは1.35ドル台を回復しています。ドルは主要通貨に対して概ね売られる展開となっており、警戒感が強まる流れとなりました。
一方、円はまちまちでの推移。ドル/円の上値が抑えられたことでクロス円も伸び悩む展開となりましたが、米株の上昇などを背景にリスク志向の動きが意識されて円売り圧力が強まりました。ユーロ/円やカナダドル/円が小幅に下落していますが、全体的には底堅い動きとなっています。ドル/円は115円を割り込んでの動きとなっていますが、ポンド/円などは155円台を回復する動きが展開されています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジで方向感見えにくい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きが継続しています。方向感の見えにくいところであり、様子見ムードが強まっています。目先はバンドの上限もしくは下限のどちらに動いていくかに注目です。狭いレンジでの動きであり、動き出しを待つといった状況です。
現状、バンド幅の上下限中心線がほぼ横ばいでの推移となっています。バンド幅は比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性もあるので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、現状はバンドの中心線を挟んでの動きとなっていることから、まずは方向感を見極めながらの対応が必要な局面です。