EA-BANK モーニングレポート
ダウが大幅続落、460ドル安水準で引け(12.01 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅続落。朝方は前営業日の大幅下落に対する買い戻しの動きが強まったことでダウが一時520ドル高水準にまで上昇しましたが、その後に米国で初のオミクロン感染を確認したことを背景にリスク回避的な動きが強まり、結局460ドル安水準となりました。日中安値圏での引けであり、下げ幅を拡大する展開となりました。高値から1000ドル近い下げであり、警戒感の強まる状況となっています。
米国債市場では利回りが下落。早期利上げ観測は強まっているものの、米株の大幅安を眺めて債券に対する買いの動きが強まる展開となっています、米30年債利回りは今年の1月以来の水準にまで低下しており、2年債利回りなどもマイナス圏に転じる動きとなっています。現状米10年債利回りは1.42%台に、30年債利回りは1.75%台にそれぞれ下落しています。
為替相場 – 米株安を背景に、円買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りは低下していますが、米国の金融政策の先行きに対する思惑からドルに対する買い意欲も根強く、下値を支えられています。欧州でのコロナウィルス感染拡大が警戒される中でユーロやポンドに対する売り意欲が根強く、ドルの下値を支えています。また、原油がマイナス圏に転じたことで豪ドルなども上値を抑えられています。また、中銀が介入を行ったトルコリラですが、一時持ち直したものの、すぐに下落する展開となっています。
一方、円は買い優勢の流れ。米株が引けにかけて下落基調を強める中、リスク回避的な動きから円に対する買いの動きが強まる展開となっています。ドル/円は113円を割り込む動きとなり、ユーロ/円も128円を割り込んでいます。ポンド/円も150円を割り込むなど円は主要通貨に対して買われやすい地合いとなりました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅に持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの下限をブレイクしてバンドウォークする展開から小幅に持ち直しての動きとなっています。大きな動きにはなっていないものの、バンドの中心線を目指す動きであり、底堅い動きが展開されています。上昇基調を維持してバンドの中心線まで上昇できるかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線は下落基調です。バンドの下限の下落の勢いは落ちていますが、トレンドとしてはまだ下向きといったところでしょう。目先は一時的に押し戻していますが、戻り売り圧力が強まりやすい形となっています。バンドの中心線まで上昇できてもそこでは抑えられてバンドの下限を目指すといった動きになる可能性が高いのではないかとみています。