昨日のNY株式市場は小幅まちまちでの引けとなりました。主要企業決算やFOMC、米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強まる展開となり、大きな動きにはなりませんでした。特にマイクロソフトやメタ、アマゾンドットコムやアップルの決算内容を見極めたいとの思惑から前週末終値を挟んでの動きが展開されました。ダウは49ドル安の40539ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りは小幅に上昇したものの、長期債利回りは上値を抑えられました。市場全体の様子見ムードが強まる中で方向感の見えにくい流れとなっており、全体的に小動きとなりました。早ければ9月にも利下げが行われるとの見方が市場には広がっているFOMCの結果を見極めたいとの思惑が強まる展開となっています。米10年債利回りは4.17%台前半、30年債利回りは4.42%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅上昇
為替相場はドルインデックスが小幅に上昇しての推移となっています。米長期債利回りは上値の重い展開となりましたが、欧州債利回りの低下や欧州のハト派的な金融政策に対する思惑などからユーロに対する売りが強まり、ドルの下値が支えられました。米長期債利回りの下げ渋りもドルに対する買い意欲を高める展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半、ポンド/ドルは1.28ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を受けてドル/円がしっかりとした動きとなる一方、クロス円はユーロ/円がマイナス圏での推移、ポンド/円は堅調地合いとなるなど全体的に小幅まちまちであり、大きな動きにはなっていません。主要経済指標の発表が無かったことやFOMC、日銀金融政策決定会合を控えていることもあって様子見ムードが強まる展開となりました。現状ドル/円は154円台前半、ユーロ/円は166円台半ば、ポンド/円は198円台前半、豪ドル/円は100円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きが意識され、目先はバンドの中心線を意識しての動きが継続しています。狭いレンジでの動きであり、様子見ムードが強まる展開となっています。しばらくはバンドの中心線を意識しての動きが継続する可能性が高そうで、方向感の見えいく展開となるのではないかとみています。
現状バンドの上限がじり安、下限が上昇する動きとなっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性が高いので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。目先は下値の堅さが意識されていることから、バンドの上限まで上昇し、そこからバンドブレイクといった動きにまずは注意したいところです。