昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。米国の早期利下げ観測が強まる中でダウに対する買い戻しの動きが展開されました。ポジション調整の動きから、押し目買い優勢の流れとなり、ダウは一時400ドル超の上昇となりました。ただ、エヌビディアが大幅下落となる中でダウは上値を抑えられ、NASDAQはマイナス圏での引けとなりました。ダウは260ドル高の39411ドルで引けています。
米国債市場は利回りが下落しての引けとなりました。長期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開となりました。朝方は債券に対する売りが強まり債券利回りが上昇する場面もありましたが、米国の早期利下げ観測の強まりを背景に、債券に対する買い戻しの動きは根強く、利回りはマイナス圏に転じての引けとなりました。米10年債利回りは4.23%台前半、30年債利回りは4.36%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りの低下などを背景に、ドルの上値が抑えられる展開となっています。手掛かり材料難から方向感の見えにくい流れとなりましたが、欧州株の上昇などを背景に、ユーロに対する買いが進み、ドルの上値が抑えられる展開となりました。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの低下を眺めてドル/円は上値の重い展開となっています。一方、クロス円は概ね上昇。ダウの上昇などを背景に、円に対する売りの流れが強まる展開となっています。円は欧州時間帯に一時急騰する場面もありましたが、すぐに修正の動きが入り円売りの流れが強まりました。結局ドル/円は159円台半ば、ユーロ/円は171円台前半、ポンド/円は202円台半ば、豪ドル/円は106円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きにより、バンドの中心線まで下落する展開となっています。中心線で支えられるかどうかに注目です。中心線で支えられれば再度バンドの上限まで上昇する可能性が高まりそうです。ただ、レンジ圏での動きが意識されやすいため、この流れが継続する可能性が高まりそうです。
現状バンドの上下限中心線がほぼ横ばいでの推移となっています。レンジ圏での動きとなっており、方向感の見えにくい流れとなっています。バンド幅はそこまで縮小しておらず、様子見ムードとなりやすい局面だといえます。バンドの上限と下限で挟まれたレンジでの動きが意識されるのではないかとみています。