先週末のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。イスラエルの対イラン報復が限定的なものとなったことやアメックスやP&Gの好決算などを背景に、ダウが上昇基調を強めました。一方、決算が嫌気されてネットフリックスが大幅下落となったことなどを受けてNASDAQが下げ幅を拡大する展開となりました。ダウは211ドル安の37986ドルで引けました。
米国債市場は利回りが下落しての引けとなりました。中東の地政学的リスクがやや緩和されたことで債券に対する買い戻しの動きが意識される一方、米国の早期利下げ観測が後退していることで債券に対する売り圧力が強まり、利回りは下げ幅を縮小する流れとなりました。ただ、週末ということもあって様子見ムードが強まり、方向感の見えにくい流れとなりました。米10年債利回りは4.62%台前半、30年債利回りは4.71%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅上昇
為替相場はドルインデックスが小幅に上昇しての引けとなりました。前営業日終値を挟んでの動きが展開され、様子見ムードが強まりました。地政学的リスクの緩和が意識される一方、米国の早期利下げ観測が後退していることで、方向感の見えにくい流れとなりました。結局ユーロ/ドルは1.06ドル台半ば、ポンド/ドルは1.23ドル台半ばから後半でそれぞれ引けました。
円はまちまちで引けとなりました。全体的には様子見ムードが意識される中で方向感の見えにくい流れとなりましたが、ポンドはラムスデン副総裁の発言などを受けて売り圧力が強まり、ポンド/円が1円超の下落となって引けました。その他のクロス円は小幅まちまちでの引けとなっています。また、ドル/円は前営業日変わらずでの引けとなりました。ドル/円は154円台半ば、ユーロ/円は164円台半ば、ポンド/円は191円台前半、豪ドル/円は99円台前半それぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いています。底堅い動きではありますが大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが意識される展開となっています。バンドの上限まで上昇したものの、そこでは抑えられる流れとなっています。しばらくはレンジ圏での動きが維持されそうです。
現状バンドの上下限中心線がじり高となっています。トレンドそのものは上向きですが、目先は上値の重さが意識されています。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されており、動き出したら大きくなる可能性が高まってきています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が注意が必要でしょう。