昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。朝方は買い戻しの動きが強まり、ダウが330ドル高水準まで上昇したものの、米国の早期利下げ観測が後退する中で売り圧力が強まり、マイナス圏に転じる場面もありました。ただ、売り一巡後は持ち直し、小幅に上昇しての引けとなりました。ただ、米国債利回りが上昇基調となったことでハイテク銘柄に対する売り圧力が強まり、NASDAQはマイナス圏での引けとなりました。結局ダウは22ドル高の37775ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。ボスティック・アトランタ連銀総裁やカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁がタカ派的な発言をしたことなどを受けて、米国の早期利下げ観測が後退し、債券に対する売り圧力が強まる展開となりました。米10年債利回りは4.63%台前半、30年債利回りは4.73%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルの下値が支えられる展開となっています。ドルインデックスは106を回復しての動きであり、下値の堅い動きが展開されています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇などを眺めてドル/円は小幅に上昇していますが、クロス円はまちまちでの推移で、方向感の見えにくい流れとなっています。ECBの利下げ観測からユーロ/円は小幅に下落しているものの、全体的に大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる流れとなっています。現状ドル/円は154円台半ば、ユーロ/円は164円台半ば、ポンド/円は192円台前半から半ば、豪ドル/円は99円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いています。下値の堅さが意識されていますが、大きな動きにはなっておらず、目先は様子見ムードとなっています。しばらくは方向感の見えにくい展開が継続するのではないかと見ています。
現状バンドの上下限中心線が上昇しての推移となっています。トレンドそのものが上向きで、下値の堅さが意識されています。目先はじり安基調ですが、バンドの中心線では支えられそうで、そこから持ち直してバンドの上限まで上昇といった動きとなる可能性が高そうです。