昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。ダウが小幅に続落する一方、NASDAQが小幅に続伸しました。米消費者物価指数や米大手銀行の決算を控える中で様子見ムードが強まる展開となりました。ただ、朝方はやや乱高下する展開となっており、一時300ドル超の下落となる場面もありました。また、米国債利回りが軟調となったことでハイテク銘柄に対する買い意欲が強まりました。結局ダウは9ドル安の38883ドルで引けました。
米国債市場は利回りが下落しての引けとなりました。米消費者物価指数の発表を控えており、ポジション調整の動きが強まる流れとなり、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となって債券に対する買い戻しの動きが強まりました。米10年債利回りは4.36%台前半、30年債利回りは4.49%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅に下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。一時下げ幅を拡大する場面もありましたが、米消費者物価指数の発表を控えていることが意識されて持ち直し、前営業日終値を挟んでの動きが展開されています。しばらくは様子見ムードとなるのではないでしょうか。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちとなって推移しています。オセアニア通貨が若干買われたために豪ドル/円などが堅調地合いとなりましたが、全体的には様子見ムードとなっており、方向感の見えにくい流れとなりました。米消費者物価指数の発表を控えていることで積極的には動きにくいとの思惑が強まりました。現状ドル/円は151円台半ばから後半、ユーロ/円は164円台半ばから後半、ポンド/円は192円台前半から半ば、豪ドル/円は100円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークする流れが一服し、目先は持ち直し基調となっています。バンドの中心線を抜けての動きで、このままバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。ただ、目先はやや上値を抑えられてバンドの中心線を意識しての動きとなっているだけに狭いレンジでの動きとなる可能性もあるでしょう。
現状バンドの上限がじり安、下限がじり高といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向となっており、バンド幅も比較的狭くなっています。まだ多少の縮小の余地はありそうですが、市場には徐々にエネルギーが蓄積される流れとなっています。目先はバンドの中心線を挟んでのレンジが意識される可能性が高そうですが、動き出したら大きくなる可能性が高まってきていますので、まずは方向感を見極めながらの対応となりそうです。