昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。ダウはISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで早期利下げ観測が高まり、買い意欲が強まる場面もありましたが、製造部門の低調な見通しで失望売りが強まったインテルが大幅下落となり、相場を押し下げました。ダウは43ドル安の39127ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが小幅まちまちでの引けとなりました。ISM非製造業景況指数が市場予想を下回る一方、ADP雇用統計が予想を上回っており、方向感の見えにくい流れとなりました。短期債利回りが低下する一方、長期債利回りは上昇しました。ただ、全体的には小動きで、様子見ムードとなりました。米10年債利回りは4.34%台半ばから後半、30年債利回りは4.50%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことで早期利下げ観測が強まる流れとなり、ドルに対する売りが展開されました。ADP雇用統計は予想を上回ったものの、ドルに対する買い意欲は強まりませんでした。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移しています。米国の早期利下げ観測が後退する中で円売りの流れが展開され、ドル/円は一時152円に迫る動きを見せました。ただ、ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことでドルに対する売りが強まり、ドル/円も上値を抑えられました。日銀の介入に対する警戒感も円の下値を支えました。積極的に円を買い進む展開とはならない中、ユーロ/円が1円超の上昇となるなど円売り圧力がくすぶる流れとなりました。現状ドル/円は151円台半ば、ユーロ/円は164円台前半から半ば、ポンド/円は191円台後半、豪ドル/円は99円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり高基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドウォークする展開から調整の動きが入り、バンドの下限まで下落する展開となりました。その後、バンドの下限で支えられて持ち直し、バンドの中心線を目指してのじり高となっています。大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる可能性は十分にありそうです。
現状バンドの上限が横ばい、下限が下落する展開となっています。バンド幅はかなり拡大しているので、ここからさらに拡大基調を強めるかは不透明なところです。下限の下落の勢いも落ちてきていることからバンドの上下限中心線は横ばいとなっていくのではないかとみています。そうなればレンジ圏での動きが意識され、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジが意識されるのではないでしょうか。