昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。米ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことなどを背景に、早期利下げ観測が後退し、売り圧力が強まる展開となりました。ここまでの上昇に対する調整の動きも上値を抑えました。ただ、ハイテク銘柄に対する買い戻しの動きが展開される中でNASDAQがプラス圏に浮上しました。ダウは240ドル安の39566ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大幅上昇となって引けました。米国のISN製造業景況指数が市場予想を上回ったことなどを背景に、早期利下げ観測が後退したことで債券に対する売り圧力が強まる展開となりました。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大して、10年債利回りなどは10bp超の上昇となりました。米10年債利回りは4.30%台後半、30年債利回りは4.44%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りが大幅上昇となったことでドルの下値が支えられる展開となりました。ドルインデックスは一時105を回復するなど上値を拡大する展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.25ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を背景に、ドル/円が底堅い動きとなりました。しかし、クロス円はダウの軟調地合いなどを眺めて円に対する買い意欲が強まる展開となりました。現状ドル/円は151円台半ば、ユーロ/円は162円台後半、ポンド/円は190円台前半から半ば、豪ドル/円は98円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きが入り、中心線を意識しての動きとなっています。ここで支えられるかどうかに注目で、支えられたら再度バンドの上限を目指す展開となりそうです。底堅い動きが意識されているために、中心線では支えられる可能性が高いのではないかとみています。
現状バンドの上限が下落、下限が上昇となっています。バンド幅が縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積される流れとなっています。ただ、まだ縮小の余地があるため、目先大きな動きにはなりにくいところでしょう。バンドの中心線を意識して方向感の見えにくい流れとなる可能性もありそうです。