昨日のNY株式市場は小幅まちまちでの引けとなりました。米国の早期利下げや経済のソフトランディングに対する期待感などから買い優勢の流れとなりましたが、3連休を控えて積極的に買い進む展開にはなりませんでした。また、NASDAQは小幅に下落しての引けとなっています。全体的に小動きで様子見ムードが強まる流れとなりました。結局ダウは47ドル高の39807ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りは上げ幅を拡大しており、ポジション調整の動きが展開される流れとなっています。ダウの堅調などを眺めて債券売りが強まりました。ただ、30年債利回りなどは利下げ観測などを背景に、上値を抑えられました。米10年債利回りは4.20台前半、30年債利回りは4.34%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米短期債利回りが上昇基調を強めたことなどを眺めて堅調地合いとなっています。さらにユーロやポンドの上値の重い展開が継続しており、ドルの下値が支えられる流れが維持されています。ただ、3連休を控えていることや、米PCE発表を控えて様子見ムードが強まりました。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台後半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちでの推移となっています。3連休を控えて市場全体が様子見ムードとなる中で、円も方向感の見えにくい流れとなっています。そうした中で、ドル/円はドルインデックスの上昇などを眺めて底堅い動きとなりました。現状ドル/円は151円台前半から半ば、ユーロ/円は163円台前半、ポンド/円は191円台前半、豪ドル/円は98円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きとなり、バンドの中心線を抜けて上限を目指す動きとなりました。しかし、上限には届かずに目先はじり安基調となっています。このままバンドの中心線まで下落するかどうかに注目です。大きな動きにはなっておらず、しばらくは様子見ムードとなる可能性が高そうです。
現状バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。レンジ圏での動きが意識されやすい状況であり、方向感の見えにくい流れとなっています。バンド幅はそこまで縮小していないため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところとなっています。バンドの上限と中心線で挟まれたレンジが目先は意識されそうですが、バンドの中心線で支えられるかどうかがポイントとなりそうです。