昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。米国債利回りの上昇やここまでの上昇に対する調整の動きが強まる中で上値の重い展開となりました。ダウは日中は大きな動きにはならなかったものの、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となりました。ダウは162ドル安の39313ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。これまでの利回りの低下に対する調整の動きが強まり、債券に対する売りの流れが展開されました。2年債入札は好調となったものの、反応は限定的なものとなりました。結局米10年債利回りは4.24%台半ば、30年債利回りは4.41%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての引けとなりました。ユーロやポンドに対する買い戻しの動きが強まる中でドルが上値を抑えらる展開となりました。ただ、大きな動きにはなっておらず、日中は様子見ムードが強まりました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円はやや売られやすい地合いとなって推移しています。円買いに対する調整の動きが強まり、ドル/円は底堅い動きとなっています。また、クロス円も全体的には底堅い動きが展開されています。ただ米株の軟調地合いや市場全体が様子見ムードとなる中で積極的に円を売る動きにもなっていません。現状ドル/円は151円台半ば、ユーロ/円は164円台前半、ポンド/円は191円台前半から半ば、豪ドル/円は99円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されてバンドの中心線まで下落する流れとなっています。大きな動きにはなっておらず、じり安基調となっています。ここからバンドの中心線で支えられるのか、中心線をブレイクして下値を拡大するのかで流れが変わってきそうです。流れとしては一時的には支えられる可能性のほうが高いように見えます。
現状バンドの上下限中心線がじり高基調となっています。トレンドそのものは上向きですが、バンドの上下限中心線の上昇の勢いが弱く、横ばいへと転じてもおかしくないところです。そうなればレンジ圏での動きが意識され、バンドの中心線を意識しての小動きとなる可能性もありそうです。バンド幅は比較的狭いので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。