昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。アップルがiPhoneにグーグルの生成AIを搭載する方向で交渉との報道が伝わると、AI関連のハイテク銘柄に対する買い圧力が強まり、米株は底堅い動きが維持されました。買い戻しの動きもあり、一時180ドル超の上昇となりました。その後は調整の動きもあり上げ幅を縮小したものの、結局ダウは75ドル高の38790ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。米株の堅調やインフレに対する警戒感が強まり、米国の早期利下げ観測が意識されて債券に対する売りの流れが展開されました。ただ、FOMCを控えていることもあって全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まりました。米10年債利回りは4.32%台半ば、30年債利回りは4.44%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの上昇や早期利下げ観測が後退する中でドルに対する買いの動きが展開されています。ただ、積極的に買い進む動きにはなっておらず、FOMCを控えて様子見ムードとなっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちでの推移。全体的に方向感の見えにくい流れで様子見ムードが強まっています。日銀が大規模緩和の解除を決めたとの報道も、日銀の政策修正は織り込み済みとの思惑から反応は一時的なものとなりました。ドル/円は149円を挟んでの動きで、下値の堅さが意識されています。クロス円も大きな動きにはなっておらず、前営業日終値を挟んでの動きが展開されました。現状ドル/円は149円台前半、ユーロ/円は162円台前半、ポンド/円は189円台後半、豪ドル/円は97円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - レンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動いており、方向感の見えにくい流れとなっています。目先はバンドの上限から調整の動きが意識されてバンドの中心線を意識しての動きとなっています。ここで支えられるかどうかに注目ですが、しばらくはレンジ圏での動きとなりそうです。
目先はバンドの上下限中心線が横ばいでの推移となっています。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されている状況です。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、現状はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応となりそうです。