昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。米PPIが市場予想を上回ったことで早期利下げ観測が後退する流れとなっており、リスク回避的な動きが強まる展開となっています。米国債利回りの上昇などもあり、ハイテク銘柄にも売り圧力が強まる展開となり、ダウは一時300ドル超の下落となりました。売り一巡後は買い戻しの動きも見られ137ドル安の38905ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。米PPIが市場予想を上回ったことで債券売り圧力が強まる展開となりました。特に長期債利回りが上げ幅を拡大する展開となりました。結局米10年債利回りは4.29%台前半、30年債利回りは4.43%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米PPIが市場予想を上回ったことを背景に米国債利回りが上昇基調を強めており、ドル買い優勢の流れが展開されました。一時的に調整売りが入る場面もありましたが、全体的にはドルに対する買いの流れが継続しています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.27ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇などを背景にドル/円が上昇基調となる一方、米株の軟調地合いなどを受けたリスク回避的な動きから円に対する買い戻しの動きが見られ、クロス円はまちまちでの推移となっています。ユーロ/円などが売り優勢の流れとなっています。全体的にはクロス円は小幅な値動きで、方向感の見えにくい流れとなりました。現状ドル/円は148円台前半から半ば、ユーロ/円は161円台半ば、ポンド/円は189円台前半、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり高基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入ったものの、下値が堅く再度上昇する流れとなっています。バンドの+1σで支えられる動きとなっており、このまま上昇基調を維持してバンドの上限まで上昇できるかに注目です。買い意欲が根強く、バンドの上限まで上昇してもおかしくはないところでしょう。
目先はバンドの上下限中心線が上昇する流れとなっており、トレンドそのものが上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、買われやすい地合いであり、ここからバンドの上限まで上昇する可能性が高いのではないかとみています。