昨日のNY株式市場は大幅下落となって引けました。ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったことやアップルの中国でのスマートフォン販売台数が年初からの6週間で前年同期比24%減少したといった報道を受けてアップルが大幅下落となったことで売りの流れが強まりました。結局ダウは404ドル安の38585ドルで引けました。
米国債市場は利回りが下落しての推移となっています。米株の軟調地合いを眺めてリスク回避的な動きが展開され、債券に対する買い意欲が強まりました。米国の早期利下げ観測が意識される流れとなっており、長期債利回りを中心に下げ幅を拡大しています。現状米10年債利回りは4.13%台半ばから後半、30年債利回りは4.27%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落する展開となっています。米国債利回りが大きく低下する中でドルに対する売りの流れが強まっています。ただ、欧州債利回りが大きく低下する中でユーロやポンドに対する売りの流れもあり、ドルの下値を支えています。現状、ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いとなっています。米国債利回りの大幅低下などを背景にドル/円が軟調地合いとなり、クロス円も上値を抑えられました。また、米株が大幅下落となったことでリスク回避的な動きが展開され、円に対する買い意欲が強まる状況となっています。現状ドル/円は150円台前半、ユーロ/円は162円台後半、ポンド/円は190円台半ば、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いています。上値の重さが意識されていますが、目先はバンドの下限に届かずに小幅持ち直しとなっています。このままバンドの中心線まで持ち直すことが出来るかに注目です。ただ、上値の重さが意識される中で再度バンドの下限を目指す可能性も高そうです。
目先はバンドの上下限中心線が下落しての推移となっています。トレンドそのものが下向きで、一時的に押し戻しても上値は抑えられ、バンドの下限まで下落といった動きとなりそうです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、軟調地合いは維持されるのではないかとみています。