昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。ボスティック・アトランタ連銀総裁が年2回の利下げを示唆し、しかも連続して行わない可能性を指摘したことで慎重な利下げペースを予想され、リスク回避的な動きが展開されました。米国債利回りの上昇なども株価の上値を抑える流れとなり、ダウは97ドル安の38989ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米国の金融政策がタカ派的なものとなるのではないかといった思惑が強まる中で債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。短期債利回り中心に上げ幅を拡大する流れとなっています。現状米10年債利回りは4.21%台半ばから後半、30年債利回りは4.35%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落する展開となっています。米国債利回りが上昇する中でドルに対する買いが強まる場面もありましたが、英国の減税に向けた動きがインフレを押し上げる可能性が指摘されており、ポンドに対する買い意欲が強まる中でドル売り優勢の流れとなりました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いとなっています。日米金利差の拡大が意識される中でドル/円が上昇する流れとなっており、クロス円も全体的に上昇する流れとなっています。ただ、ユーロやポンドを除けば米株安などを眺めて大きな動きにはなっておらず、円に対する買い戻しの動きも見られました。現状ドル/円は150円台半ば、ユーロ/円は163円台半ば、ポンド/円は190円台後半、豪ドル/円は97円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いています。目先はバンドの上限からの調整の動きが意識されていますが、大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい展開となっています。しばらくはバンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動く可能性が高いのではないかとみています。
目先はバンドの上下限中心線がじり高基調となっています。トレンドそのものは上向きですが、大きな動きにはなりにくいところではないでしょうか。ただ、バンド幅がやや狭いため、バンドの上限もしくは下限での動きには注意しておいたほうが良さそうです。とはいえ、まずは方向感を見極めながらの対応となりそうです。