先週末のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。米ISM製造業景況指数などが市場予想を下回ったことで売りの流れが強まる場面もありましたが、米国債利回りが下げ幅を拡大するとハイテク銘柄を中心に買い戻しの動きが強まり、ダウもプラス圏での引けとなりました。結局ダウは90ドル高の39087ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。米ISM製造業景況指数などが市場予想を下回ったことなどを背景に債券に対する買い意欲が強まり、短期債利回りを中心に下げ幅を拡大する流れとなりました。米国の早期利下げ観測は後退しているものの、ここまでの上昇に対する調整の動きが展開されました。米10年債利回りは4.17%台後半、30年債利回りは4.32%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての引けとなりました。米国債利回りが下げ幅を拡大する中でドルに対する売り圧力が強まる展開となり、ドルは上値を抑えられました。特に10年債利回りが堅調地合いとなったことでユーロに対する買い戻しの動きが展開されました。ユーロ/ドルは1.08ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台半ばでそれぞれ引けました。
円は軟調地合いで引けました。ドルインデックスが下落したものの、ドル/円は米株の上昇などを眺めて底型動きから150円台を回復する動きとなっており、クロス円もつれ高となりました。円は主要通貨に対して売られる流れとなっており、急激に下落していたオセアニア通貨も対円で買い戻される展開となりました。終値はドル/円が150円台前半、ユーロ/円は162円台半ば、ポンド/円は189円台後半、豪ドル/円は97円台後半でそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしたものの、そこから下げ渋る動きとなる一方、戻りも弱く狭いレンジでの動きへと転じています。やや上値の重さも意識されていますが、バンドの-1σを挟んでの動きが展開されており、まずは方向感を見極めながらの対応となりそうです。
目先はバンドの上下限中心線が下落する流れとなっています。トレンドそのものが下向きで、再度バンドの下限まで下落する可能性は十分にあるでしょう。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの下限では支えられて持ち直すといった動きとなるのではないでしょうか。