昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。米国の消費者信頼感指数が市場予想を大きく下回ったことでソフトランディングに対する期待感が後退し、リスク回避的な動きが強まりました。ただ、ハイテク銘柄に対する買い戻しの動きが見られたことでNASDAQがプラス圏に浮上し、ダウは下値を支えられる流れとなり、96ドル安の38972ドルで引けました。
米国債市場は利回りがまちまちでの推移となっています。短期債利回りが低下する一方、長期債利回りが上昇しての推移となっています。米国の早期利下げ観測が後退する中で長期債利回りが上昇基調を維持する一方、ダウの軟調地合いなどを眺めて短期債利回りは調整の動きが強まる流れとなっています。現状米10年債利回りは4.30%台半ばから後半、30年債利回りは4.43%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは小幅下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。米短期債利回りの低下などを眺めて上値の重い展開となっています。ただ、長期債利回りは堅調地合いであり、ドル売り圧力は強まっていません。前営業日終値を挟んでの動きであり、様子見ムードとなっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は堅調地合いで推移しています。全体的には大きな動きにはなっておらず様子見ムードとなっていますが、ダウが下落したことでリスク回避的な動きが強まり、円に対する買い戻しの動きが展開されています。ただ、金利スワップ市場が織り込む今年の利下げ幅が75bpまで低下しており、ドル/円で積極的に売り進む展開にはなっていません。現状ドル/円は150円台半ば、ユーロ/円は163円台前半、ポンド/円は190円台後半、豪ドル/円は98円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されて上値を抑えられる展開となっています。堅調地合いが一服して売り優勢の流れとなっています。ただ、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジでの動きが意識されており、下値の堅さが意識される状況となっています。
目先はバンドの上下限中心線が上昇する展開となっています。トレンドそのものが上向きであり、目先は一時的に下落しているものの、バンドの中心線では支えられて再度バンドの上限まで上昇といった動きになるのではないかとみています。バンドの上限の方向感には注意する必要がありそうですが、押し目買い優勢といった状況ではないかとみています。