昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。好決算となったエヌビディアが相場をけん引する格好となっており、ダウやS&P500が史上最高値を更新する流れとなっています。米経済指標が堅調となり、ソフトランディングへの期待感が高まっていることも好感されました。ダウは456ドル高の39069ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの推移となっています。短期債売り、長期債買いといった動きで、10年債利回りはほぼ変わらずでの推移となっています。米国の早期利下げ観測が後退する中で短期債利回りが上値を拡大する展開となっています。ただ、全体的にはそこまで大きな動きにはなっていません。現状米10年債利回りは4.32%台前半、30年債利回りは4.45%台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは小幅下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。米国債利回りがまちまちとなる中でドルは方向感の見えにくい流れとなっています。ポジション調整の動きが展開されやや上値は重く、104を割り込んでの推移となっていますが、米国の早期利下げ観測が後退する中で積極的にドルを売る動きにもなっていません。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半、ポンド/ドルは1.26ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移しています。米株の大幅上昇を背景にリスク志向の動きが展開されており、円に対する売り圧力が強まりました。ややポンド/円が上値を拡大し、190円台を回復していますが、全体的には大きな動きにはなっておらず、ここまでの上昇に対する修正の動きも見られています。現状ドル/円は150円台半ば、ユーロ/円は162円台後半、ポンド/円は190円台半ば、豪ドル/円は98円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなっていましたが、目先は修正の動きが意識され、バンドの中心線まで下落しています。ここから中心線で支えられるかどうかに注目です。下値の堅さが意識される局面で、再度バンドの上限を目指す可能性が高いのではないかとみています。
目先はバンドの上限が下落に転じる一方、下限は上昇基調を強めています。バンド幅が縮小傾向を強めており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地はありそうで、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところではないかとみています。しばらくは様子見ムードからバンドの中心線を挟んでの動きとなる可能性も視野に入るところですが、下値は堅そうです。