先週末のNY株式市場は下落しての引けとなりました。一時プラス圏に浮上する場面もあったが、米国のCPIに続きPPIも予想を上回ったことで早期利下げ観測が後退し、リスク回避的な動きが強まったことで株安の流れが展開されました。ダウは145ドル安の38627ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇。米国の早期利下げ観測が後退したことで債券に対する売り圧力が強まる展開が継続しています。欧州債利回りの上昇なども意識されました。ただ、ここまでの持ち直しの動きが展開されたことで積極的に上値を拡大する動きとはなりませんでした。米10年債利回りは4.27%台後半、30年債利回りは4.43%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての引けとなりました。米国債利回りは上昇したものの、米国3連休を控えてポジション調整の動きが展開されてドルの上値が抑えられました。ただ、大きな動きにはなっておらず、前営業日比ほぼ変わらずでの引けとなりました。ユーロ/ドルは1.07ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ引けました。
円は軟調地合いとなって引けました。大きな動きにはなりませんでしたが、日銀の低金利政策の継続に対する思惑や米国のインフレ懸念に伴う米国債利回りの上昇などを受けてドル/円が150円台での推移となっており、クロス円も全般的に底堅い動きが展開されました。円は主要通貨に対して売られやすい地合いとなりました。ドル/円は150円台前半、ユーロ/円は161円台後半、ポンド/円は189円台前半、豪ドル/円は98円台前半でそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下落しての動きとなっています。一時的な上げ下げはあるものの上値の重い展開が継続しています。目先はバンドの中心線で抑えられており、バンドの下限を目指しての動きとなっています。大きな動きにはなっておらず、様子見ムードとなっています。
目先はバンドの上下限中心線が横ばいとなっています。レンジ圏での動きが展開されており、方向感の見えにくい流れとなっています。流れとしては上値の重さが意識されており、バンドの下限までは下落する可能性はありそうです。バンド幅はそこまで縮小しているわけではなく、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかは不透明です。レンジ圏での動きが維持される可能性が高いのではないかとみています。