昨日のNY株式市場は持ち直しての動きとなりました。前営業日に大幅下落となったことに対する買い戻しの動きが意識される中で底堅い動きが展開されました。足元の米経済がしっかりとしているとの思惑からソフトランディングに対する期待感も根強く、買い優勢の流れとなりました。結局ダウは151ドル高の38424ドルで引けました。
米国債市場は利回りが低下しての推移となっています。前営業日の上昇に対する調整の動きが意識される中で米国債に対する買い戻しの動きが展開されました。米国の早期利下げ観測はやや後退したものの、ソフトランディングに対する期待感は根強く、利回りの上値が抑えられました。現状米10年債利回りは4.26%台半ばから後半、30年債利回りは4.44%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは軟調
為替相場はドルインデックスが軟調地合いでの推移となっています。米国債利回りの低下を眺めてドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.25ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は小幅まちまちでの推移となっています。ドル/円は調整の動きからやや上値を抑えられる展開となっていますが、大きな動きにはなっておらず様子見ムードとなっています。クロス円も小幅まちまちであり、方向感の見えにくい流れとなっています。円売りに対する修正の動きが展開される一方、米株の上昇を眺めて円に対する買い戻しの動きも抑えられる展開となっています。現状ドル/円は150円台半ば、ユーロ/円は161円台半ば、ポンド/円は189円台前半、豪ドル/円は97円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となり、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動いており、バンドの中心線をブレイクして上限を目指す動きとなるのかに注目です。中心線で抑えられた場合はバンドの下限を目指しての下落となりそうです。
目先はバンドの上下限中心線が横ばいであり、レンジ圏での動きが意識されやすい形です。ただ、バンド幅が狭いため、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性もあり、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応が必要です。