先週末のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。米国の早期利下げ観測の後退などを背景に、ダウが軟調地合いとなりました。ただ、米国の足元の経済が堅調となっており、積極的に売り込む流れにはなっておらず、下げ幅を縮小しました。一方、ハイテク銘柄に対する買いの流れが継続しており、NASDAQは上値を拡大しました。また、S&P500指数は上昇して史上最高値を更新しました。結局ダウは54ドル高の38671ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。米国の早期利下げ観測の後退が意識されており、債券売りの流れが継続しました。ただ、ここまでの利回りの上昇を受けて調整の動きが意識されおり、大きな動きにはなりませんでした。米10年債利回りは4.17%台半ばから後半、30年債利回りは4.37%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての引けとなりました。手掛かり材料難となる中で大きな動きにはなりませんでしたが、ユーロに対する買い戻しの動きが展開されており、反射的にドルの上値が抑えられました。ただ、米国債利回りが上昇したことで積極的にドルに対する買い戻しの動きも展開されました。結局ユーロ/ドルは1.07ドル台後半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ引けました。
円はまちまちでの引けとなりました。米国の早期利下げ観測の後退などを背景に、ドル/円が上昇する場面もありましたが、米消費者物価指数の前月比上昇率が0.3%から0.2%に下方修正されたことでドルの上値が抑えられ、ドル/円もマイナス圏に転じました。一方、クロス円は全体的には堅調地合いとなりました。大きな動きにはなっていませんが、円売りの流れが継続しました。結局ドル/円は149円台前半、ユーロ/円は161円前半、ポンド/円は188円台半、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を意識しての動きから下落基調を強め、バンドの下限まで下落する展開となっています。ただ、目先はバンドの下限から持ち直す動きで、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなっていません。レンジ圏での動きが意識されており、方向感は見えにくい状況です。
目先はバンドの上限が横ばい、下限が下落となっています。バンドの上限の動き次第ではありますが、大きな動きにはなりにくいところではないかとみています。バンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動く展開が継続するのではないでしょうか。