昨日のNY株式市場は続伸しての引けとなりました。米国の早期利下げ観測が後退する中で上値を抑えられる場面もありましたが、足元の米経済に対する楽観的な見方が強まる中でリスク志向の動きが展開され、ダウやS&P500が史上最高値を更新する展開となり、ダウは156ドル高の38677ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。欧州債利回りの上昇や米株の堅調地合いなどを眺めて債券に対する調整売りの流れが展開されました。米国の早期利下げ観測が後退していることも利回りの下値を支えています。ただ、ここまでの急激な押し戻しなどを背景にやや上値を抑えられる場面もあり、大きな動きにはなっていません。現状米10年債利回りは4.11%台半ばから後半、30年債利回りは4.32%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは軟調
為替相場はドルインデックスが軟調地合いでの推移となっています。米国債利回りは上昇していますが、ポンドなどに対する買い戻しの動きが強まったことでドルの上値が抑えられる展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いでの推移となっています。米国債利回りの堅調などを眺めてドル/円がプラス圏での推移となっており、クロス円も買い優勢の流れとなっています。米株の上昇なども好感される展開で、円の上値は抑えられました。現状ドル/円は148円台前半、ユーロ/円は159円台半ば、ポンド/円は187円台前半、豪ドル/円は96円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から下限まで急落する場面もありましたが、バンドウォークとはならず持ち直す動きとなっています。ただ、バンドの中心線をブレイクして上昇したものの、バンドの上限には届いておらず、目先はバンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動く展開で、方向感の見えにくい流れとなっています。
目先はバンドの上下限中心線がじり高基調となっています。やや上昇トレンドとなっていますが、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅は比較的狭い状況ですので、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応となりそうです。