NASDAQ、昨年12月の安値から20%の上昇(3.29 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。金融システム不安に対する警戒感が後退し、リスク志向の動きが強まる展開となりました。ダウは引けにかけて上値を拡大する展開となり、日中高値圏での引けとなりました。NASDAQも上値を拡大して昨年12月の安値から20%の上昇となり、強気相場入りが意識されました。結局ダウは323ドル高の32717ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りが低下する展開となっています。米国の金融政策に対する思惑から、短期債売りの流れが展開される一方、経済の先行きに対する懸念から長期債に対する買いが展開されました。全体的には大きな動きにはなりませんでしたが、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しています。米10年債利回りは3.56%台前半から半ば、30年債利回りは3.75%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ドルが買い戻され、反射的に円軟調
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移。ユーロやポンドに対してドルは小幅に上昇する展開となりました。また対円では大きく上昇しており、ドルインデックスの下値を支えました。米国の金融政策に対する思惑もドル買いを意識させる流れとなっています。現状、ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.23ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いとなっています。ドル/円が2円弱の上昇となる中でクロス円も大幅上昇となっています。米株が上値を拡大する中でリスク志向の動きが強まり、円売りの流れが展開されました。ユーロ/円、ポンド/円などは2円超の上昇となっています。ドル/円は132円台後半、ユーロ/円は144円台前半、ポンド/円は163円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入りましたが、下値は堅く下げ渋り、バンドの中心線に届かずに再度上値を拡大する展開となっています。バンドの上限を目指しての動きであり、上値を拡大しての流れとなっています。このままバンドの上限まで上昇することが出来るか注目です。
現状、バンドの上限がじり安、下限が上昇となっています。バンド幅が縮小傾向で、市場には徐々にエネルギーが蓄積されている状況です。ただ、まだ縮小の余地が大きく、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。バンドの上限まで上昇する可能性は高そうですが、上限では抑えられやすい展開だといえます。