PMI上昇で、米経済の先行き見通し改善(4.21 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が小幅に上昇して引けました。米経済の先行きに対する警戒感は根強いものの、PMIが予想を上回ったことでリスク回避的な動きが巻き戻される展開となり、下値を支えられました。ただ、米企業決算の動向を見極めたいとの思惑もあり、大きな動きにはなりませんでした。ダウは22ドル高の33808ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇となって引けました。PMIがしっかりとした結果がとなったことなどを背景に、リスク志向の動きが展開され、債券に対する売り圧力が強まりました。米10年債利回りは3.57%台前半、30年債利回りは3.77%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 米企業決算が意識され、様子見ムード継続
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落しました。米国債利回りは上昇しましたが、ECBの金融引き締めに対する思惑が意識され、ユーロ/ドルは底堅い展開となりました。ただ、全体的には様子見ムードが強く、大きな動きにはなりませんでした。ユーロ/ドルは1.09ドル台後半、ポンド/ドルは1.24ドル台前半から後半でそれぞれ引けました。
円は全体的に堅調地合いとなって引けました。ドルインデックスの下落を眺めてドル/円が小幅に下落したものの、ユーロに対する根強い買い意欲を受けてユーロ/円は小幅に上昇しての引けとなりました。ただ、クロス円はオセアニア通貨などが下げ幅を拡大しており、全体的に上値を抑えられました。ドル/円は134円台前半、ユーロ/円は147円台半ば、ポンド/円は166円台後半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド –軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの+2σから調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落する展開となりました。目先は中心線で支えられる動きとなっていますが、戻りは弱く、方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向となっていますが、まだ縮小の余地は大きく、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。現状バンドの中心線を意識しての動きであり、レンジ圏での動きが展開されやすい状況です。目先はバンドの中心線で支えられて持ち直す可能性が高い状況だといえます。