バイデン大統領がデフォルト否定で、ダウ好調(5.17 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく上昇して引けました。米国の債務上限問題を巡りバイデン大統領やマッカーシー米下院議長がデフォルトにはならないと確信、などと発言したことなどや与野党協議の進展に対する期待感などからリスク志向の動きが強まる展開となりました。ダウは408ドル高の33420ドルと上値を拡大して引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。デフォルトに対する懸念が後退したことなどを背景にリスク志向の動きが意識されており、安全資産としての米国債に対する売りの流れが強まる展開となりました。米国の金融政策に対する思惑などから短期債利回りを中心に上げ幅を拡大しました。米10年債利回りは3.56%台半ば、30年債利回りは3.85%台前半から半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – リスク志向の高まりから、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを背景にドル買い圧力が強まる展開となっています。米国のデフォルトに対する警戒感が後退したこともドルに対する買い安心感を強める流れとなっています。ただ、リスク志向の動きが強まったことで安全資産としてのドルに対する買い意欲が弱まり、やや上値を抑えられました。ユーロ/ドルは1.08ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合い。ドルインデックスの上昇などを背景にドル/円が1円超の上昇となっており、クロス円もつれ高となっています。また、米株の大幅上昇などを背景にリスク志向の動きが展開されており、円が売られやすい地合いとなりました。現状ドル/円は137円台半ば、ユーロ/円は149円台前半、ポンド/円は171円台後半で、それぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と+1σで挟まれたレンジを動いており、堅調地合いで推移しています。大きな動きにはなっていませんが、じり高基調を継続しており、日中高値を更新する動きとなっています。このまま上昇基調を維持するかどうかに注目ですが、下値の堅さが意識される中で再度バンドの上限を意識しての動きとなる可能性は高い展開だといえます。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、トレンドそのものは上向きであり、上値を拡大しやすい局面だと言えます。一時的な調整が入る可能性はあるものの、下値は堅く押し目買い優勢となってバンドの上限を目指す可能性が高いといえます。