FOMCを来週に控え、様子見ムードが強まる(4.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅まちまちとなって引けました。主要企業の決算を控えていることもあり、様子見ムードが強まる中で大きな動きとはなりませんでした。日中は狭いレンジでの動きとなっており、方向感の見えにくい流れとなる中でダウは前営業日終値を挟んでの動きとなり、66ドル高の33875ドルでの引けました。
米国債市場では、利回りが大幅下落となって引けました。短期債利回りを中心に下げ幅を拡大しました。FOMCを来週に控えて調整の動きが展開され、債券に対する買い意欲が強まりました。米経済の先行きに対する警戒感などから金融引き締めに対する思惑が後退する流れとなっています。米10年債利回りは3.49%台前半、30年債利回りは3.70%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ECBは50bp利上げの可能性、ドルインデックスは軟調
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合いで推移。米国債利回りの低下などを眺めドル売り圧力が強まる展開となっています。シュナーベルECB専務理事が『来週のECBでの50bpの利上げは検討対象外ではない』などと述べたことでECBの金融引き締めに対する思惑が高まり、ユーロに対する買い圧力が強まったこともドルの上値を抑えました。現状ユーロ/ドルは1.10ドル台半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は全体的に軟調地合いで推移。ダウが底堅い動きを見せたことや、日銀の金融政策に対するタカ派的な見方の後退などから円売りの流れが維持されています。ドルインデックスが下落したものの、ドル/円は底堅い動きを見せており、クロス円はユーロ/円などを中心に上昇基調を強める展開となりました。現状、ドル/円は134円台前半、ユーロ/円は148円台前半、ポンド/円は167円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きが維持されており、一時下限を意識する動きとなりました。ただ、下限には届かずに持ち直して中心線を目指しましたが、中心線にも届かずに再度下落しています。上値の重さが意識される形であり、バンドの下限まで下落する可能性は十分にあります。
現状、バンドの上下限中心線が下落しての動きであり、トレンドそのものが下向きです。バンドの下限まで下落する可能性は十分にあります。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、一時的には持ち直す可能性も十分にあります。ただ、上値は重く戻り売りに抑えられる可能性も意識しておく必要があります。