米企業決算軟調で、米国債に買いが集まる(4.20 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。朝方から売りの流れが展開され、ダウは一時219ドル安まで下落しました。決算が嫌気されテスラやAT&Tが下落し、相場の上値を抑えました。ただ、その他の企業決算を見極めたいとの思惑も根強く、買い戻しの動きも見られ、結局ダウは110ドル安の33786ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅下落となって引けました。米株の軟調地合いや欧州債利回りの低下などを眺めて債券に対する買い意欲が強まる展開となりました。短期債利回りを中心に下げ幅を拡大しており、2年債利回りは10bp超の下落となって引けました。米10年債利回りは3.53%台前半、30年債利回りは3.74%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米株の軟調をうけ、ポジション調整により円優勢
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りの大幅低下などを眺めてドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。ECBの金融引き締めに対する思惑も意識されていますが、ここまでの下落に対する調整の動きもあり、積極的に売り込む展開にはなりませんでした。ユーロ/ドルは1.09ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.24ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は堅調地合いで推移。ドルインデックスの下落を受けてドル/円が上値を抑えられる展開となり、クロス円も概ねマイナス圏での推移となっています。豪ドル/円は小幅に上昇していますが、全体的に円に対する買い意欲が強まる展開となっています。ドル/円は134円台前半、ユーロ/円は147円台前半、ポンド/円は167円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの+2σから調整の動きが意識され、バンドの中心線まで下落する展開となりました。しかし、中心線では支えられて目先はじり高基調となっています。このままバンドの中心線で支えられてバンドの+2σまで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安、下限が上昇となっており、バンド幅は縮小傾向となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく形ですが、まだ縮小の余地はあるため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい状況となっています。レンジ圏での動きが意識されやすく、方向感の見えにくい流れとなりやすい局面となっています。