米企業決算を控えて神経質な動きも、ダウ上昇(4.17 NY時間)
昨日のNY市場では米株が上昇して引けました。朝方から米企業決算を控えて神経質な動きとなり、前営業日終値を挟んでの動きが展開されました。しかし、引けにかけて足元の米経済に対する警戒感が後退していることなどを眺めてリスク志向の動きが強まり、買いの流れが展開されました。ダウは100ドル高の33987ドルでの引けとなっています。
米国債市場は上昇して引けました。インフレに対する警戒感を受けた金融引き締めに対する思惑が強まり、短期債を中心に売り圧力が強まる流れが継続しました。長期債利回りも上値を拡大する展開となっており、安全資産である米国債売りが展開されました。米10年債利回りは3.60%台前半、30年債利回りは3.81%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米国債利回りの上昇をうけ、ドル買い優勢
為替相場ではドルインデックスが続伸。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買いの流れが強まる展開となっています。ドルインデックスは102を回復する動きとなっており、上値を拡大しています。ユーロ/ドルは1.09ドル台前半まで押し込まれており、ポンド/ドルも1.24ドルを割り込んでの推移となっています。
円はまちまちでの引けとなりました。ドル/円の上昇やリスク志向の動きの強まりなどを受けて全体的には円売りの流れが展開されましたが、一方ではユーロに対する売りの流れも展開されユーロ/円が小幅に下落しました。現状ドル/円は134円台半ば、ユーロ/円は146円台後半、ポンド/円は166円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –じり高
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが展開されています。ただ、中心線には届かずに目先は小幅に持ち直しています。積極的に上値を追う展開とはなっておらず、方向感を探る流れとなっています。ここから上昇基調を強めてバンドの上限を目指す動きとなるか、中心線まで下落するかで流れが変わってきます。
現状、バンドの上限が上昇基調から横ばいになる一方、下限は上昇基調を維持しています。トレンドそのものはまだ上向きとなりそうですが、大きな動きにはなりにくいところとなっています。バンドの上限を目指す動きとなる可能性は高いですが、その後戻り売り優勢といった流れとなる可能性も視野に入れておく必要があります。