6月の利上げも視野に、米短期債を中心に上昇(4.14 NY時間)
先週末のNY市場は、米株が下落して引けました。ウォーラーFRB理事のタカ派的な発言やミシガン大学消費者態度指数が市場予想を上回ったことなどを背景に、米国の金融引き締めに対する思惑が意識され、調整売り圧力が強まる展開となりました。ダウは143ドル安の33886ドルでの引けとなりました。
米国債市場は、上昇して引けました。インフレに対する警戒感を受けた金融引き締めに対する思惑が意識され、短期債を中心に売り圧力が強まり、2年債利回りは10bpを超える上げ幅となりました。市場では、6月も利上げを継続するのではないかといった見方が広がっています。米10年債利回りは3.51%台前半、30年債利回りは3.73%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 米利上げ期待の高まりから、ドル買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが上昇して引けました。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い戻しの動きが強まる展開となりました。ECBの利上げ観測は強まっているものの、ここまでの上昇に対する調整の動きなども意識され、ユーロ/ドルは1.10ドルを割り込んで引けています。ポンド/ドルも下げ幅を拡大しており、1.24ドル台前半での引けとなりました。
円はまちまちでの引けとなりました。全体的にはドル/円の上昇を受けて円売りの流れが展開されましたが、オセアニア通貨に対する売りが意識され、豪ドル/円などはマイナス圏での引けとなっています。ドル/円は1円超の上昇となっており、133円台半ばから後半での引けとなりました。また、ユーロ/円は147円台前半、ポンド/円は166円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド –横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが展開されています。ただ、下値の堅い動きであり、横ばいでの動きを継続しています。このまま下値の堅い動きが継続された場合、バンドの中心線で支えられてバンドの上限まで上昇といった動きとなる可能性が高まります。
現状、バンドの上限が下落する一方、下限は上昇基調を強めており、バンド幅が急激に縮小しています。ただ、まだ縮小の余地はあるため、すぐに大きな動きにはなりにくいところだといえます。バンドの上限まで上昇しても、そこでは抑えられやすい展開だといえます。