NASDAQ上昇、12000ポイントを回復(3.30 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸して引けました。ダウは金融システム不安に対する警戒感の後退が意識される中で朝方から買いの流れが展開されました。一時調整の動きからマイナス圏に転じる場面もありましたが、引けにかけて持ち直す動きとなりました。ダウは141ドル高の32859ドルでの引けとなりました。NASDAQも上昇し、12000ポイントを回復しての引けとなっています。
米国債市場では、利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りが続伸する一方、長期債利回りが続落する展開となっています。米国の金融政策に対する思惑から、短期債売りの流れが展開される一方、経済の先行きに対する懸念から長期債に対する買いが強まりました。また、四半期末を控え、機関投資家による保有債券の残存年限を長期化する動きも指摘されました。米10年債利回りは3.54%台後半、30年債利回りは3.73%台前半から半ばでの引けとなりました。
為替相場 – ECBの利上げ観測根強くドル軟調も、円売り優勢
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合い。株式市場の堅調地合いを眺めて安全資産としてのドル買いに対する修正の動きが展開されました。欧州のインフレに対する警戒感は根強く、ECBの利上げ観測が強まりユーロに対する買いの流れが展開され、ドルの上値を抑えました。ユーロ/ドルは1.09ドルを回復しての推移となり、ポンド/ドルは1.23ドル台後半で推移する展開となっています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの下落を受けてドル/円がやや上値の重い展開となりました。一方、クロス円は底堅い動きとなり、株高を受けた円売りの流れが展開されました。全体的には円は売られやすい地合いとなっており、ドル/円も下げ幅を縮小しての推移となっています。ドル/円は132円台半ばから後半、ユーロ/円は144円台半ばから後半、ポンド/円は164円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド –持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限まで下落したものの、そこで支えられて持ち直す動きとなっています。目先はバンドの中心線をブレイクしての動きで、このまま上昇基調を維持してバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいからじり高となっています。やや底堅い動きが意識されやすいところですが、基本的にはレンジ圏での動きが展開されやすい状況です。バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動きやすく、このままバンドの上限まで上昇する可能性も十分にあります。ただ、大きな方向感は現状では見えにくく、様子見ムードが展開されやすい局面だといえます。