昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。朝方はダウも買い戻しの動きなどに支えられましたが、5年債入札の不調などを眺めて上値を抑えられ、マイナス圏に転じる動きとなりました。ただ、決算を眺めてハイテク銘柄に対する買いが意識され、NASDAQは上昇しての引けとなっています。結局ダウは99ドル安の37806ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米5年債入札が不調となったことで債券に対する売り圧力が強まり、利回りは上昇する流れとなっています。特に長期債利回りが上げ幅を拡大しており、朝方マイナス圏で推移していた2年債利回りなどもプラス圏に転じる動きとなっています。現状米10年債利回りは4.17%台半ば、30年債利回りは4.40%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。これまでのドルの上昇に対する調整の動きが意識されて上値を抑えられました。ただ、米国債利回りが上昇する中でドル売りの流れも一服し、下げ幅を縮小する展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
一方、円は買われやすい地合いとなっています。ドルインデックスの軟調地合いを眺めてドル/円の上値が抑えられると、クロス円も全般的に売られやすい地合いとなっています。ただ、スイスフラン/円などは上昇しての流れとなっています。現状ドル/円は147円台半ば、ユーロ/円は160円台半ば、ポンド/円は187円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 戻り基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクして下値を拡大する動きが一服して持ち直し、中心線で一時押えられる場面もありましたが、下値の堅い動きで中心線をブレイクしてバンドの上限を目指す動きとなっています。このまま上限まで上昇することが出来るのかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が上昇、下限がほぼ横ばいといった動きとなっています。バンド幅がかなり拡大しているので、目先はバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところではないかとみています。レンジ圏での動きが意識されやすい状況で、バンドの上限まで上昇する可能性は十分にあるものの、そこをブレイクして上値を拡大といった動きは難しそうです。